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半田宣弘院長が関わる論文の紹介

お知らせ

1)タイトル

認知機能低下に関連する薬物にはどのようなものがあるのでしょうか?

 

2)サマリー

後期高齢者のレセプト(診療報酬明細書)データを用いて、抗認知症薬(たとえばアリセプト)を新たに処方開始するまでの36か月間のデータを比較するコホート研究です。Cox回帰分析(複数の要因を分析する方法)の結果、より高齢な後期高齢者、女性、抗うつ薬の服用、脳梗塞後の治療薬およびインスリンの使用が抗認知症薬開始と関連していました。一方、降圧剤の服用、スタチン(コレステロールを下げる薬)の服用が認知症治療薬開始のリスクを軽減する因子となっていました。
WHOではライフスタイルの改善とともに、高血圧、糖尿病、脂質異常のコントロール、うつ病の管理の重要性に言及しており、今後、これらの因子の治療・管理が認知機能低下に対する介入効果があるのか、検証的な研究の結果が待たれるところです。

 

半田 宣弘、光武 誠吾、石崎 達郎
出典(Geriatiric Medichine V0l.60 No.4 ,329-332,2022-4)

 

 

*コホート研究とは:調査時点で仮説として考えられるよう要因を持つ集団(たとえば抗うつ薬のを使用している)とその要因を持たない集団(抗うつ薬を使用していない)を追跡し(今回は36か月間)、両群の疾病(認知症薬の処方開始)の割合を比較する研究方法のことです。

 

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